東京都豊島区キラリ荘での残酷物語

建物の前に一台の車が停車し、派手なシャツの男と白いスーツの男が降り、キラリ荘102号室へ向う。
派手なシャツの男が勢い良くドアを開け部屋を覗くと、中にはman子とその娘がぬいぐるみで遊んでいたところであった。
man子は来訪者が誰かを知り、咄嗟に娘を抱き寄せた。
土足のまま白いスーツの男が上がり込みman子を見下ろした

白スーツの男柴田「man子はん、返済期限が過ぎているんや。今日は金目のもん、持っていくで」

man子「柴田さん、すみません。もう一日・・・いや一週間待ってください」

柴田「すまんが、もうまてへんのや・・・ミノル、運び出せ!」

柴田の指示でミノルが部屋の中からテレビなどを持ち出す・・・

部屋の隅で身をちじめる親子・・・

タバコを吸う柴田に、ミノルが声をかける

ミノル「兄貴、あれどないしましょう?」

ミノルの目線の先には、娘が抱くぬいぐるみがある

柴田「そうやな・・・10円か20円にはなるやろ。」

ミノルは了解をし、ぬいぐるみを奪い取ると、娘はその反動で倒れてしまう

泣く娘・・・止まるミノル・・・

man子「それは死んだ夫が娘に・・・」

man子がそういいかけると、柴田がミノルに怒鳴った

柴田「ミノル!」

ミノルはびくっとし、ぬいぐるみを持って外にでる

man子はキッと柴田をにらみ、言う

man子「・・・鬼や・・・あんた鬼や!

柴田「鬼?・・・ふっ、それは最高のほめ言葉ですよ、man子はん!」

柴田の笑い声が、暗い部屋の中を埋めた・・・。


↓こちらが鬼の柴田ですパート1



↓こちらが鬼の柴田ですパート2